新型コロナウイルスの猛威は未だ衰えが見通せない日々が続いています。
GW明けの5月6日までの期限で始まった緊急事態宣言も、期待された効果が見えず延長の可能性も出てきました。
こうした中、3月から始まった学校の臨時休校(休業)は、度々延長されて来ています。
このままでは、5月再開も怪しい状況です。
一体いつまで続くんだよと気になって仕方ないです。
3月から始まった臨時休校(休業)での遅れを取り戻すために、夏休みを短縮したり無しにしようという案も出始めています。
そんな中、いっそのこと海外で主流の「9月入学」への制度転換や「9月始業」にしたらどうかという案も出始めました。
いったい、学校の臨時休校(休業)はいつまで続くんでしょうか?
コロナ休校は5月も延長?
緊急事態宣言も今の所目立った効果が見られず、延長も囁かれている中で臨時休校を5月末まで延長する自治体が出始めています。
「特定警戒都道府県」指定を受けた茨城、岐阜、愛知に群馬と奈良の2県をたした5県では、5月31日までの延長を決めています。
これらの延長に際しては「未だ感染状況の衰えが見えない中での休校解除は現実的ではない」といった考えのもと判断されています。
上記5県意外にも、休校延長を検討しているのは23都道府県に及びます。
先の見えない新型コロナウイルス問題は、一体いつ解決の目処が出るんでしょうか?
夏休み短縮もあり得る?
3月から始まった学校の臨時休校(休業)の影響で、既に2ヶ月以上の遅れが生じてしまった教育現場では、通常の対応では「詰め込み授業」にならざるを得ないと不安を抱えています。
こうした状況下で、大阪府の吉村知事は「夏休みを短縮して授業時間を確保する」案を示しています。
「夏休み短縮案」は、兵庫県、愛知県を始めとして各都道府県でも検討が始まっています。
休んだ分を無理に詰め込まないようにするには、夏休みを短縮するのもやむを得ないですね~
夏休みまで延長案も出てきた?
何度も小刻みに臨時休校(休業)が延長を繰り返される教育現場からは、「学校の始業を9月に仕切り直してほしい」という意見も出始めています。
理由としては、
- 未だ感染状況の衰えが見えない中での休校解除は現実的ではない。
- 臨時休校(休業)が延長が場当たり的すぎる。
- 取り戻すため授業は“詰め込み”になる。
- 生徒が密接する対話学習はなし。
- 前を向いて黙々と給食を食べさせる。
- 休み時間は友達とも近づき過ぎないようさせる。
- マスクや消毒液は現場でそろえるしかない。
- いったん収束しても再び感染が広がる懸念がある。
- 休校が延びるたびに計画は練り直し。
等が挙げられています。
教育現場は、マジで色々なことに悩んでいるんですね。
「国が率先して9月始業と決めてくれれば、急ピッチでオンライン学習の準備に注力できるので、よっぽど現実的」と言った声も出ています。
こうした9月入学・始業を求める声に対して、萩生田光一文科相は
- 「さまざまなところで声が上がっているのは承知している」
- 「あらゆることを想定しながら対応したい」
と24日の記者会見で話していました。
また、大阪市では現役高3の女生徒らが『「9月入学・始業」への制度変更』への署名活動をインターネットで始めて2千人以上の賛同を得ているそうです。
彼女たちは
「学校生活はかけがえのない時間。不安を抱えたまま短くなってしまうなら、声を上げるしかないと思った」
という趣旨で行動したそうです。
無駄に休校延長を繰り返すくらいなら、こうした制度変更を含めた毅然とした対応が必要ですよね。
ここへ来て、自治体の方から「5月7日再開は難しい」として、全国一律で再開時期を9月にするように全国知事会に提案する動きが出てきています。
やはり、現場の真剣な動きは知事にも届き始めているんですね。
まとめ
今回は、3月から何度の延長が繰り返されている学校の臨時休校(休業)の見通しについて調べてみました。
- 臨時休校を5月末まで延長もしくは検討中の自治体が多い。
- 遅れている授業時間を詰め込み授業で対応するよりも夏休みを短縮して取り返すほうが良いという動きがある。
- ダラダラと繰り返される休校を「9月入学・始業」にしたほうが良いという意見が多い。
- 「9月入学・始業」という意見は教育現場のみならず生徒からも出ている。
新型コロナウイルスの収束が見えていない現状で、度々延長を繰り返すなら、「9月入学・始業」という考え方は、現実的に見えますね。