季節はまさに、熱中症シーズン。
ところがWHOは、マスクをするように指針を変更してきました。
コロナの感染が心配だと、やっぱりマスクを外すのは怖い。
でも、この暑い時期にマスクをしていると「マスク熱中症」が怖いんです。
マスク熱中症って何?マスク熱中症に成らないためのリスク対策は有るの?
その鍵は「鼻」にあったということを調べてみました。
マスク熱中症の原因は?
一般的な熱中症は、気温上昇に伴って体温が上昇した時に、脱水症状になったり体内の水分や塩分が不足してしまい体温調節がうまくできなくなります。
体に熱がたまると、脳や内臓器官がダメージを受けて、めまい、吐き気、頭痛、けいれん、意識障害が出たりするようになります。
「マスク熱中症」というのは、マスクの中に溜まっている自分の吐いた熱い空気をまた吸ってしまうことで脳の温度が上がってしまうことが原因と言われています。
マスク熱中症のリスク対策は「鼻」
マスク熱中症のリスク対策は「鼻」にポイントが有ったんです。
実は、脳の自律神経中枢を冷やすのに「鼻」が重要な役割を担っていたんです。
自律神経中枢というのは、鼻腔の真上にあって脳と繋がっている毛細血管が鼻腔の奥にあるそうです。
そこで、鼻で呼吸した冷たい空気が熱交換で脳を冷やしているんです。
ところが、マスクをしていることで、マスクの中に溜まった熱い空気をを吸ってしまうと、脳が冷却されずに寝中傷になってしまうのが「マスク熱中症」ということになります。
そして、マスク熱中症を防ぐポイントが「鼻」であるということです。
マスク熱中症のリスク回避は「冷たい空気」
コロナの感染リスク回避のためにマスクはつけていないと不安です。
マスクを付けていると、マスクが温まっているので中に入ってくる空気は温まってしまう上に、吐き出す空気も温まっているのでマスクの中の空気は必然的に熱くなってしまいます。
そこで、鼻で空気を吸う時になるべく冷たい空気を吸えるようにしていけばよいということなんです。
とは言っても、マスクをしているとなかなか難しいものです。
周囲の空気を冷やすのも良い
吸い込む空気の温度が28度を超えると、脳が冷えづらくなるそうです。
気温が、22.5度~30度位が、脳にとっては最も良い温度らしいです。
エアコンを使う時は、室温を24度くらいに設定すると良いと言います。
寝るときには、25度位にして寒いと感じたら布団やパジャマで調整すると良いですよ。
とにかく「鼻」から冷たい空気が吸える環境を用意しましょう。
エアコンが無い時は鼻呼吸で
6月5日の『北野誠のズバリ』の中で、心療内科本郷赤門前クリニックの院長で医学博士の吉田たかよし先生が話していたことに「深い呼吸」という話がありました。
番組の中で「7秒かけてゆっくりと肺の中の息を全部吐き出す」のがポイントと言っていました。
この時、息を吐くのは口でも鼻でも良いそうです。
でも、息を吸う時は必ず鼻で吸うことだそうです。
時間は気にしないで、ごく自然に鼻で吸うようにします。
鼻から吸うことで、脳の放熱にも効果がありますね。
冷感マスクは期待できる?
熱中症が心配される時期になって、いろいろなところから「冷感マスク」が販売されるようになりました。
冷感マスクの場合、マスク内の空気の温度が少し下がることが期待されますので、一般的なマスクよりは、「マスク熱中症」に期待は持てます。
それでも、体を動かすような仕事をされる場合や運動するような場合には、「マスク熱中症」のリスクは高まることが予想されます。
厚生労働省は外しても良いと言っている
ここへ来て、厚生労働省から熱中症に対するガイドラインが出されています。
この中で、「適宣マスクを外しましょう」と言っています。
ただし、他人とのソーシャルディスタンスをキープしましょう。
「マスク熱中症」を予防するには、一番いいのはやはりマスクを外すことのようです。
ただし、ソーシャルディスタンスには、気をつけないといけないです。
厚生労働省のガイドラインについては、こちらの記事で詳しく書いています。

まとめ
マスク熱中症と、そのリスク対策について調べてみました。
- 「マスク熱中症」とは、マスクに溜まった熱い空気で脳が暑くなって熱中症になること。
- 「マスク熱中症」のリスク対策は「鼻」がポイントです。
- 鼻を通る空気の温度を下げると良い。
- 周囲の空気を冷やすためにエアコンを使うと良い。
- エアコンが無い時は「鼻から息をする」に留意すると良い。
- 必要があれば、マスクを外すことも考えること。
「マスク熱中症」という言葉があることを初めて知りました。
ただでさえ息苦しいマスクを付けて、マスク熱中症にならないように気をつけて夏を乗り切りましょう。