映画「MOTHER マザー」が公開されて、長澤まさみさんの演技力に注目が集まっています。
そこで長澤まさみさんの演技力について評価するには、演技力が一番試される舞台での評価を見てみるのが一番だと思います。
加えて、映像作品での評価も付け加えることで、長澤まさみさんの演技力が下手なのかうまいのか、果たして本物なのかの評価ができると思って、調べてみました。
長澤まさみの演技は下手なの?上手いの?
長澤まさみさんの演技は圧倒的な上手さを感じますが、一部には下手という声もあります。
どういう理由で演技について賛否両論が出ているんでしょうか?
長澤まさみの演技が下手と言われる理由
一部で長澤まさみさんの演技が下手と言われる理由はいくつか考えられます。
演技に幅がない
演技力自体は高い評価を得ている一方で、演じる役柄が似通っているという意見があります。
特にコミカルな演技や、感情表現の激しい演技においては、演技の幅が狭いと指摘されることがあります。
セリフ回し
セリフの言い方にクセがあり、棒読みと感じる人もいるようです。
また、早口でまくしたてるような話し方が、感情に訴えかけないと感じる人もいるようです。
表情
表情が硬く、感情表現が乏しいと感じる人もいるようです。
特に、悲しいシーンや怒りのシーンにおいて、表情が単調になりがちだと指摘されることがあります。
これらの意見はあくまでも一部のものであり、多くの人々は長澤まさみの演技力を高く評価しています。
長澤まさみの演技は上手いと言われる理由
長澤まさみさんの演技が上手いと言われる理由は、以下の点が挙げられます。
ナチュラルな演技
演技に力みがない自然な演技が特徴です。
役柄に憑依したような演技で、観客を作品の世界に引き込みます。
存在感
画面に映るだけで存在感を放ち、観客の視線を釘付けにする力を持っています。
表現力
セリフだけでなく、表情や仕草で繊細な感情表現をすることができます。
役への理解度: 演じる役柄を深く理解し、その人物像をリアルに表現することができます。
安定感
どんな役柄でも安定した演技を見せることができ、作品の質を高めることができます。
これらの理由から、長澤まさみは多くの映画監督や脚本家から信頼を得ている演技派女優として評価されています。
長澤まさみの演技力評価は?
長澤まさみの演技力は、多くの映画賞を受賞していることからも、非常に高い評価を受けていると言えます。
- 第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞 (世界の中心で、愛をさけぶ)
- 第35回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞 (モテキ)
- 第39回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞 (海街diary)
- 第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞 (散歩する侵略者)
- 第44回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(MOTHER マザー)
また、多くの映画監督や俳優からも演技力を高く評価されています。
- 庵野秀明監督: 「長澤まさみは天才女優だ」
- 是枝裕和監督: 「長澤まさみは演技の幅が広い」
- 木村拓哉: 「長澤まさみは芝居の相手として非常にやりがいがある」
これらの評価から見て、長澤まさみさんの演技力は高く評価されていると言えます。
それでは長澤まさみさんの演技力の凄さを、舞台作品や映像作品から見てみましょう。
舞台で魅せる圧巻の演技力
長澤まさみさんが舞台で見せた演技について、作品別に書いています。
- 初舞台「クレイジーハニー」
- 「Like Dorothy ライクドロシー」でコメディ
- 三谷幸喜の要望の「紫式部ダイアリー」
- 初挑戦のミュージカル!「キャバレー」
順に説明していくので、気になる作品からお読みください。
初舞台「クレイジーハニー」
長澤まさみさんにとっては初舞台となった作品。
2011年に上演された「クレイジーハニー」は、本谷有希子さん作・演出の舞台作品でした。
「クレイジーハニー」での演技
長澤まさみさんにとって初舞台だったのにも関わらず、演技の評価は高かった作品です。
本作の長澤まさみ、「遂に素晴らしき女優になった」と感銘を受けたのですが。
インタビュー見たら、当の長澤まさみがあまり作品の意図を掴んでなかったぽかった・・・。
あの人間を剥き出しにした演技を、脳はなく天然でやっていたとは・・・。
やはりまさみ、天才か・・・。
本作を観に行く前は、長澤と、長澤が演じるひろみを結びつけ重ねて考えるつもりだった。
しかし役柄のあまりの破天荒さにそうした見方はすぐ吹き飛ばされてしまうし、ひろみを演じているのは長澤だが、幕が下りた後の挨拶で何度も深々とお辞儀をするまで素の長澤は現れず、役を演じきられてしまった。
自分程度でさえ新鮮な驚きがあったのだから、昔からのファンには刺激が強すぎるのかもしれない。こういう作品をエンターテインメントと呼ぶのだろう。
これらの評価を見るだけで、長澤まさみさんの演技のすばらしさが伝わってきますね。
清純派女優と言われていた長澤まさみさんの演技が、いつもと違うところに度肝を抜かれた感じだったんでしょうね。
「Like Dorothy ライクドロシー」でコメディ
長澤まさみさん2作目となる舞台作品です。
2013年に上演された「Like Dorothy ライクドロシー」は、倉持裕さん作・演出の舞台作品です。
「Like Dorothy ライクドロシー」での演技
長澤まさみさんの演技した「Like Dorothy ライクドロシー」の評価も高いものでした。
いやぁ、実に楽しかった。
長澤さんかーわいーいー(*´∀`*)
ファンタジーなエプロンドレスがよくお似合いです。
舞台が2回目とは思えぬ肝の据わったお芝居をされる方で活舌の良さも実に素晴らしい。
楽しい舞台でした。
ゆるゆるのファンタジーコメディ。ドリフのコントみたい(笑)。
週末の午後にゆっくり見るのにピッタリでした。
主演は、長澤まさみさん。相変わらず素晴らしいスタイル。顔、小さい。
舞台栄えするし、声も通る。ほんと、舞台向きの方だと思います。
長澤まさみさんに対する「舞台栄えする」というコメントは、最高に良い評価だと思います。
役者冥利に尽きるという感じですよね。
この作品でも、長澤まさみさんは演技力の幅を見せてくれました。
三谷幸喜の要望の「紫式部ダイアリー」
この作品は、長澤まさみさんにとって初の「二人芝居」でした。
2014年に上演された「紫式部ダイアリー」は、三谷幸喜さん作・演出の舞台作品です。
「紫式部ダイアリー」での演技
長澤まさみさんの出演を、三谷幸喜さんから望まれたという点で、すでに長澤まさみさんの演技力が評価されていることですよね。
面白かったです!(ざっくり)
何せ2人の女優が良い。2人とも見事なコメディエンヌっぷり。
☆紫式部…長澤まさみ
次の三谷作品ヒロインの座はこの方かも知れない。
いや、個人的にはそうあってほしい。そう思わされてしまった、素晴らしい奔放さ&可愛らしさ!
大勢の中で演技と違って、斉藤由貴さんとの二人芝居というジャンルに挑戦した長澤まさみさん。
長澤まさみさんは斉藤由貴さんとともに、三谷幸喜さんに認められた上に「2人とも見事なコメディエンヌ」と評価されるあたりで、長澤まさみさんの演技力は高いことは間違えないですね。
初挑戦のミュージカル!「キャバレー」
長澤まさみさんにとって初のミュージカル作品となった「キャバレー」。
大胆な衣装も話題になった作品です。
「キャバレー」での演技
ミュージカルともなると、演技力以外に歌唱力も必要になるので、どうだったんでしょうか?
ミュージカルを鑑賞した方の中には、「あまりうまくなかった」という声もありました。
長澤まさみさんにとっては、初めてのミュージカルということで厳しい声があっても仕方ないかと思います。
それでも、「素晴らしかった」という声もかなり多かったので、初のミュージカルへのチャレンジも、長澤まさみさんの演技力の幅を広げるのにやくだっているとおもわれます、
長澤まさみさんの舞台やミュージカルの評価は、どれも素晴らしいものと受け取れました。
長澤まさみさんの演技力の幅や高さを感じる結果となりました。
素晴らしいですね。
映像作品で魅せる演技力
長澤まさみさんが映像作品で魅せる演技力を、作品別に説明します。
- 「世界の中心で、愛を叫ぶ」での演技
- 「ラスト・フレンズ」での演技
- 「モテキ」での演技
- 「海街diary」での演技
- 「コンフィデンスマンJP」での演技
- 「MOTHR マザー」での演技
順に説明していくので、気になる作品からお読みください。
「世界の中心で、愛を叫ぶ」での演技
2004年公開の映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」で、長澤まさみさんは数々の賞を受賞しました。
- 第29回報知映画賞 最優秀助演女優賞(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
- 第17回日刊スポーツ映画大賞 新人賞(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
- 第22回わかやま市民映画祭 助演女優賞(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
- 第47回ブルーリボン賞 助演女優賞(『世界の中心で、愛をさけぶ』『深呼吸の必要』)
- 第28回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞、話題賞(俳優部門)(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
- 第42回ゴールデン・アロー賞 映画賞(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
1つの作品で、これらの賞を受賞した長澤まさみさんは、すでに演技力が評価に値するレベルまで育っていたということですね。
「ラスト・フレンズ」での演技
2008年に放送されたドラマ「ラストフレンズ」に主演した長澤まさみさん。
この作品では、演じる役の優柔不断さをうまく演じきれずに「演技下手」という厳しい評価が多かった作品です。
長澤まさみさんは、役柄に憑依する表現力が足りなかったようでした。
「モテキ」での演技
2011年に公開された映画「モテキ」では、長澤まさみさんの演技は「演技上手い」と評価が高かった作品です。
長澤まさみさんは、「ラストフレンズ」での低評価を見事に覆しました。
この作品にはセクシーなシーンも有り、長澤まさみさんの体当たりな演技も評価されていました。
この作品からは、長澤まさみさんの演技を高評価する人が増えた、いわば境目とも言える作品でした。
「海街diary」での演技
2015年に公開された映画「海街diary」で、実力は女優の中で堂々の演技を見せた長澤まさみさん。
長澤まさみさんは、この作品で再び賞を受賞しました。
- 第28回日刊スポーツ映画大賞 助演女優賞(『海街diary』)
- 第70回毎日映画コンクール 女優助演賞(『海街diary』)
- 第25回東京スポーツ映画大賞 助演女優賞(『海街diary』)
- 第39回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞(『海街diary』)
長澤まさみさんの演技力には定評がついていたので、これらの賞の受賞は当然の結果とも言えますね。
「コンフィデンスマンJP」での演技
「コンフィデンスマンJP」の最新作は2020年に映画「プリンセス編」が公開されます。
このタイトルは、ドラマも映画も「ダー子」役を演じる長澤まさみさん。
作品ごとに演じるキャラクターが変わるのに、きちっと演じ分けているのが、長澤まさみさんの演技力が高評価につながっています。
「MOTHR マザー」での演技
2020年に公開された映画「MOTHR マザー」で長澤まさみさんは、従来と全く違った役柄を演じていて、演技力への評価はかなり高いと感じています。
扱っているテーマが実はをもとにした難しい内容で、内容に対しての評価が分かれる難しい役を演じきった長澤まさみさんの演技力は本物になったと思います。
長澤まさみの演技の伸びしろ
演技力が高く評価されている長澤まさみさんですが、今後どのように演技を伸ばしていくでしょうか?
長澤まさみは記事執筆時点で36歳であり、今後も更なる演技力の向上を期待されています。
- 演技の幅を広げる: これまでとは違う役柄に挑戦することで、演技の幅を広げることが期待されています。
- より深い演技: 役柄の心理をより深く掘り下げることで、より深い演技ができるようになることが期待されています。
- 国際的な活躍: ハリウッド映画など、海外の作品に出演することで、国際的な活躍が期待されています。
長澤まさみは、これからも日本の映画界を代表する女優として活躍していくことが期待されています。
まとめ
長澤まさみさんの演技力を実力が試される舞台や映像作品で評価することで、演技が上手いか下手かを調べてみました。
調べてみると、中には厳しい評価を受けた時もありましたが、きっとそれらを肥やしにして演技力を向上してきていると思われる評価が多かったです。
数々の賞を受賞していることも、長澤まさみさんの演技力が本物である証だと思えます。
2020年公開の映画「MOTHR マザー」での難しい役を演じきったことで、長澤まさみさんの演技力が本物になったと言えるでしょう。
これからも、演技の幅が広がるのが楽しみです。