2020年の「24時間テレビ」は、新型コロナの影響で大きく様変わりをしました。
中でも、公道を走る24時間チャリティマラソンは中止となり、募金マラソンという形に変わりました。
この募金マラソンは、実際に走ったランナーが走った距離に応じて募金をするという仕組みがわかりにくいという声が多く上がっていました。
そこで、募金ランの仕組みについて調べてみました。
募金ランに変わった理由
24時間テレビの恒例企画として「24時間チャリティマラソン」を今まで実施していました。
チャリティマラソンは、市街地からゴール地点までを公道を使って走っていましたが、新型コロナの影響で「密」「接触」などの感染リスクを減らす目的で今年は中止になりました。
その代わりに、高橋尚子さんの持ち込み企画という名目で「募金ラン」が実施されました。
募金ランの仕組み
募金ランの仕組みは
- 自らが走った距離に応じて募金額を増やしていく。
- ランナーが1周5kmのコースを走るごとに10万円寄付する。
- コロナ禍での安全面を考慮した私有地で実施。
というものです。
つまり、参加したランナーが5キロのコースを周回するごとに10万円を寄付していくという仕組みになっています。
今回のランナーは、高橋尚子さん率いるチームQでした。
- 高橋尚子:延べ116キロ
- 土屋太鳳:延べ30キロ
- 吉田沙保里:延べ25キロ
- 陣内貴美子:延べ10キロ
- 松本薫:延べ15キロ
- 野口みずき:延べ40キロ
参加6名の合計で236キロを走って、470万円を募金したことになります。
走ったのは、神奈川県にある日産自動車の追浜工場内のテストコースという、クローズドされた私有地です。
募金ランの仕組みに疑問が
従来のチャリティマラソンでは、ランナーが走っている姿を見た視聴者が賛同して募金を行うものでした。
今回の募金ランは、ランナーが走った距離に応じて自分で募金するという仕組みです。
つまり、募金をするためにランナーは自ら走り続けるということで、視聴者からはランナーが走っている姿を見るだけで、いつゴールするかもランナー次第で募金をするのもランナー自身というもの。
高橋尚子さんは新型コロナの影響で苦しいときに、自分も頑張っているという姿を見せることに意味をもたせたのかもしれないですね。
でも、視聴者にとっては「チャリティ」という視点で見た場合には、ものすごく違和感を感じます。
このような仕組みが理解できなくて、ネット上では「意味がわからない」と言った声が多く上がっていました。
ギャラを貰って募金?
24時間テレビには、従来からチャリティなのにギャラが出るといった矛盾を指摘する声があります。
ビートたけしなどは、「チャリティなのにギャラが出る」ということを公然と批判して1度も出演していないんですよ。
当然、今回の「募金ラン」のランナーにもギャラが出るはずです。
なので、募金ランに対して
- 自ら募金するなら、わざわざ走る必要があるのか?
- 募金した以上のギャラがもらえる。
- チャリティ要素があるのか?
といった疑問が上がっています。
過去、チャリティマラソンに出走したタレントのギャラの最高額は、萩本欽一さんの推定2000万円です。
今回のチームQにはそこまではでないとは思いますが、恐らく募金額以上のギャラが出るんじゃないかと言われています。
まとめ
募金ランの仕組みについて調べてみました。
- 新型コロナの影響で、公道を走るチャリティマラソンは中止になった。
- 自分たちも頑張っている姿を見せたいという高橋尚子さんの持ち込み企画で、募金ランが決まった。
- 募金ランは、ランナーが走った距離に応じて募金する仕組みでわかりにくいという声が多い。
- 普通に募金すればいいのに、なぜ走るのかと言った疑問が多い。
- 募金をしたランナーにも相応のギャラが出る。
従来のチャリティマラソンは、チャリティの要素が強かったけど、募金ランの場合はランナーが自ら募金するので、視聴者にとってチャリティ要素が薄いことが、募金ランの仕組みがわからないという声に繋がっていると感じました。
今回ははじめてのことだったので、来年はもっとチャリティ要素が入るように仕組みを工夫してもらえれば、もっと受け入れやすくなると思います。