センター試験対策と言えば「赤本」と思い浮かべますよね。
でも、過去問題集は「赤本」意外にも、「黒本」や「青本」があります。
どれもやれば一番いいかもしれませんが、そんなに時間があるわけでもないので、どれかに絞るべきでしょう。
ここでは、「赤本」「黒本」「青本」の特徴を説明して、迷った時にどれを使うのが良いかの指標にしてください。
赤本・黒本・青本とは何?
「赤本」「黒本」「青本」と呼ばれている過去問題集には、収録されている過去問題数に大差はないですが、説明の内容に差があります。
もちろん、過去問題集はこの3つ以外にも色々あります。
本来なら、自分にあった過去問題集を使うのが理想だとは思いますが、やはり実績の多い「赤本」「黒本」「青本」の中から選ぶのが無難な対策とも言えます。
「赤本」「黒本」「青本」の違いについて、これから説明していきます。
赤本とは?
恐らく、大学受験のための過去問題集として誰もが思い浮かべるのはあかほんだろうとおもいます。
それほど有名な過去問題集です。
赤本の特徴
赤本というのは教学社が出版しています。
- 「センター赤本シリーズ」:センター試験の過去問集
- 「大学入試シリーズ」:大学別の過去問集
- 「難関校過去問シリーズ」:難関校のみの過去問集
の3種類があります。
赤本の良いところは
- 収録年数が多い、センター試験用は本試験の21年分が収録されています。
- 大学別では、各大学の傾向と対策を書いてあります。
- 大学の網羅数も最大です。
等があげられます。
赤本の良くないところは
- 解説があまり詳しくない。
- 極稀に回答が間違っている。
等があげらます。
赤本は、知名度が高いだけに使っている人も多いので、迷ったら赤本が良いでしょう。
黒本とは?
河合塾が出版しているのが「黒本」です。
黒本の正式名称は「大学入試センター試験過去問レビュー」と言います。
黒本の特徴
黒本は、赤本についで人気のある過去問題集です。
出版しているのが「河合塾」と言うこともあり、予備校ならではのノウハウを生かした非常に詳しい解説が特徴です。
また、収録年数は20年に及び赤本に引けを取りません。
青本とは?
青本は、駿台が出している過去問題集です。
「センター試験過去問題集」と「大学入試センター試験実戦問題集」の2つを出しています。
青本の特徴
青本は、駿台が出版しているだけあって、解説は河合塾が出している黒本同様に予備校としてのノウハウを生かした解説が詳しいのが特徴です。
特に「大学入試センター試験実戦問題集」では、理系の解説が詳しいと言われています。
残念なのは、「赤本」「黒本」と比べると、「青本」の収録年数が圧倒的に少ないということがあげられます。
実際どれが良い?
過去問題集を使う意味から考えてみましょう。
過去問題を解きながら繰り返しながら、新しい問題を常にといていくことで、出題傾向に慣れていくということに大きな意味があります。
そういう観点から見た場合には、収録されている年数が多いほど意味があると言えます。
この時点で収録年数の少ない「青本」は外れます。
次に、解説の詳しさは問題の理解に繋がります。
そういう観点で見た場合には、塾運営のノウハウを生かして解説が詳しい「黒本」がおすすめと言えます。
ただし、理系科目に関しては2015年の新学習指導要領への変更で、2015年以前の過去問を解く意味合いが薄れたという声もあります。
そう考えると「青本」の価値も浮上してきます。
一番のおすすめは「黒本」ですが、自分が使いやすいのを選ぶという選択肢はあります。
大学受験が終わって、赤本や参考書や塾のテキストなどが残っていたら邪魔ですよね。
邪魔な赤本を廃棄しないで高く売る方法があったので、別の記事で詳しく書いています。
まとめ
センター試験対策の過去問題集の赤本、黒本、青本の違いについて調べてみました。
- 赤本は、教学社が出版していて収録年数が最も多いが、解説が浅い。
- 黒本は、河合塾が出版していて、赤本に次ぐ収録年数があり解説が詳しい。
- 青本は、駿台が出版していて、解説が詳しいが収録年数が圧倒的に少ない。
これらのことから、一番のおすすめは「黒本」と言えますが、あくまでも自分にあったものを選ぶのも大事な選択方法です。