プロに転校してから22戦22勝と勢いに乗るWBAとIBFの世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥選手。
でも彼の握力は人並みというので驚いた。
井上尚弥さんの強さには、握力は全く関係ないんですね。
では、井上尚弥さんが無敵の強さを見せる理由はどこにあるんでしょうか?
井上尚弥の握力は人並だった?
素人考えだったんですが、井上尚弥さんみたいに強いアスリートは握力もそれなりに強いもんだと思っていました。
でも、井上尚弥さんの握力は「47キロ」しか無いと言うじゃないですか。
男性の平均握力
日本人男性の平均握力は
- 20代で46キロ
- 40歳がピークで47キロ
- 70歳で40キロを下回る
というのが一般的な日本人男性の握力だそうです。
井上尚弥さんの握力が47キロというのは、日本人男性の平均握力と大差ないということですね。
ボクシングに握力はさほど意味がない
井上尚弥さんのパンチはパンチ力と繰り出すスピードがスゴイんですが、握力の強さはほとんど影響しないんです。
なぜかと言えばグローブの下の手は拳を握っているわけではないんです。
拳を握る瞬間はパンチが相手に当たる瞬間だけなんですが、拳で何かをつかむわけではないからなんですね。
打撃系の格闘技では、ボクシングに限らず握力はあまり意味を持たないんです。
握力が有利になるスポーツは
握力が強いと有利になるというのは、手で何かをつかむことで対戦するスポーツですね。
- バスケットボール
- ハンドボール
- テニス
- 剣道
- ハンマー投げ
- 重量挙げ
などが挙げられます。
これらのスポーツでは、もちろん握力だけで勝てるわけではなく総合的なトレーニングが必要なことは確かですが、握力も必要な要素となっているんですね。
ボクシングの場合は、何も掴まずにパンチを繰り出すのがメインなので握力に重みはないんですね。
井上尚弥が強い理由は?
ボクシングの場合握力は重要な要素ではないとして、井上尚弥さんが強すぎる理由はどこにあるんでしょうか?
ボクサーのパンチ力は
過去に東京大学で固定式のパンチ力測定器で測定したデータがあります。
利き腕でのストレート及び突きで測定したデータ
一般人 (格闘技未経験者体重70kg) =150kg前後
ボクサー(薬師寺選手、バンダム級) =400kg前後
空手家 (70kg前後の有段者) =300kg前後
http://mimizun.com/log/2ch/k1/964673210/
他にもこういうデータがあります。
パンチ力のデータ
一般人 =40~70kg前後
バンダム級 =176kg前後
ウエルター級 =400kg前後
ライトヘビー級=800kg前後
パンチ力を数値的に表す計算式もあります。
パンチ力の計算式
パンチ力 = 1/2 × 体重 × パンチの速さ × パンチの速さ × 衝撃を逃がさない力
この計算式でわかるように、体重の占める要素が強いんですね。
ボクシングのパンチ力は、階級に順次て増えていく理由はよくわかります。
この計算式で個人差が出やすい要素としては「パンチ力」「衝撃を逃さない力」があります。
井上尚弥さんはバンタム級なので体重は自ずと決まってしまいますが、「パンチ力」「衝撃を逃さない力」の2つの要素が長けているのではと思います。
井上尚弥は唯一無二の才能を持っている?
井上尚弥さんは、2020年のWBO同級1位ジェイソン・マロニーとの一戦でKO勝ちしたときに、米国の名トレーナーから「神から授かった才能」と絶賛されていました。
ラスベガスデビュー戦で評判通りの強さを示した井上。「ブレッドマン」の異名で知られる名トレーナー、スティーブン・エドワーズ氏はマロニー戦後、自身のツイッターでモンスター論を綴った。
「モンスター・イノウエはスピード、当て感、パンチを打つ力を持っている。ワオ! 彼の当て感は神から授かった才能なのか、訓練によるものかわからないけれど、現実離れしている。相手の攻撃の真っ只中に、彼は両手からパンチを放てる。もしも、イノウエが147ポンド(ウェルター級)なら我々の見方も変わるだろう」
これまで一度もKO負けのなかったタフガイ、マロニーを沈めた井上。エドワーズ氏は完璧なカウンターを決めたセンスを絶賛するとともに、ウェルター級のような中量級戦線で活躍していたら、米国での評価はさらに違ったものになったのでは、と分析している。
https://the-ans.jp/news/133429/
井上尚弥さんのパンチが強烈で無敗記録を更新しているのは、唯一無二の才能を持っているからかもしれません。
6月7日のドネア戦で3団体統一王者に挑む井上尚弥さんを応援したいですね。
>>プライムビデオで井上尚弥の統一王座決定戦を見るまとめ
井上尚弥の握力は人並なのに強い理由は無二の才能?について調べてみました。
プロボクサーの井上尚弥さんの握力はさぞかしスゴイと思ったら、ほぼ一般男性並みの47キロしか無いことに驚きました。
調べてみるとボクシングのような打撃系のスポーツは、握力の強さはあまり影響しないことがわかります。
では、井上尚弥さんの圧倒的なパンチ力はどこから生まれるのか調べると、彼自身の持つパンチセンスが唯一無二の才能であることが見えてきました。