上野樹里さんは、ドラマ「ラスト・フレンズ」で性同一障害に悩む瑠可の役を演じました。
ラスト・フレンズでは、DVに苦しむ美知留と性的虐待という過去を持つタケルとともにシェハウスと言う空間で葛藤を繰り返していく、かなり難しいテーマを扱っていたので、かなり話題になりました。
その中でも、性同一障害に悩む瑠可という存在は、話題性が高く上野樹里さんでも苦労したのではと思います。
この記事では、上野樹里さんがドラマで演じた性同一性障害について調べています。
性同一性障害を持つ瑠可役って?
ドラマの中で瑠可(上野樹里)は、全日本選手権の優勝を狙うモトクロスライダーという役。
かなり男っぽい役柄で、外見や性別で自分を判断されることを嫌い、どんなことでもはっきり特別がつくことを望む性格という設定です。
上野樹里さん演じる瑠可は、中学高校と同級生だった美知留と再開して恋心を抱きます。
美知留は宗佑からDVを受けていることで、瑠可は美知留を守ろうとしますが宗佑には力では敵わず自分が女であることに悩み葛藤をする。
性同一性障害とは
性同一性障害の瑠可は美知留に恋心を抱くというストーリーで思いつくのは、瑠可は「同性愛?」と考えますよね。
性同一性障害とは、当初は精神疾患の一部として扱われていましたが、現在では病気として治療方法も確立しています。
性同一性障害の概念を簡単に言えば、自分の産まれ持った身体の性と、心の性(自分自身が自分の性をどう感じているか)が一致しない状態なんです。
そもそも「男らしい」とか「女らしい」というのは、曖昧な概念でしか無いんですよね。
上野樹里さん演じる瑠可のように、体は女だけど心は男(逆もある)という考えがあってもいいじゃないかと考えることが自然じゃない?
昔は、そんなことを表に出すだけでも変人扱いでしたが、最近では性同一性障害が認知されつつ有るので、公言する人も出始めていますよね。
演歌歌手の「氷川きよし」も、その一人です。
上野樹里さんだからこそ、この性同一性障害の瑠可役を演じきれたんじゃないかと思います。
上野樹里さんは、役に入り込むタイプの役者ですからね。
上野樹里さんの、役への取り組みについて書いた記事が別にあります。
性同一性障害のドラマ作品
ドラマ「ラスト・フレンズ」で上野樹里さんが演じた瑠可役のように、性同一性障害をテーマに扱ったドラマが他にも有るのか調べてみました。
『3年B組金八先生』(第6シーズン)
2001年10月11~2002年3月28日に放送された番組で、上戸彩さんが演じた鶴本直が心は男性、体は女性という役柄でした。
『片思い』
2018年にWOWOWで放送されたドラマ。
この番組では、中谷美紀さんが性同一性障害の日浦美月役を演じています。
「ラスト・フレンズ」は2008年の作品で、上の2つの中間で作られた作品です。
この頃は、性同一性障害についてあまり認知されていない時期だったので、瑠可役を演じた上の樹里さんも役作りには苦労したのではと思われます。
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まとめ
上の樹里さんが「ラスト・フレンズ」で演じた性同一障害に悩む瑠可役を演じたのは2008年のこと。
この頃は「性同一性障害」についての認知度も低い頃で、かなりセンセーショナルなテーマを扱っていたんだなという印象を受けました。
上野樹里さんの演技の幅の広さに、改めて感心しました。