新型コロナの感染者数は、一向に減少傾向になりません。
各自治体でも、医療崩壊を防ぐために継承感染者の受け入れのためにホテルなどの施設を確保しています。
もし、コロナに感染して「ホテル療養」をすることになった場合、どんな過ごし方になるのか?
また、費用はどのくらい自己負担が出るのか?
そこで、コロナ軽症者になった場合のホテル療養の過ごし方や自己負担について調べてみました。
軽症者のホテル療養とは?
現在の医療システムの崩壊を防ぐには、中等症や重傷者の入院を優先しないといけない状況に陥っています。
そこで新型コロナウイルスに感染して、軽症者や無症状者と判定された場合は、自宅療養か自治体の用意したホテルなどの宿泊施設への滞在となります。
軽症と判断された場合に、自宅療養が難しいと判断された場合に、ホテル療養を指定されます。
宿泊療養の対象者は?
新型コロナウイルスに感染して、自宅療養かホテル療養になるかは、次の判断基準に乗っ取ります。
▽軽症の方のうち「重症化のおそれが高い方(高齢者、基礎疾患がある者(糖尿病、心疾患または呼吸器疾患を有する者、透析加療中の者など)、免疫抑制状態である者(免疫抑制剤や抗がん剤を用いている者)、妊娠している者)に該当しない方」で、医師が「入院の必要がない」と判断した方が、宿泊施設・自宅での療養の対象者となる
↓
▽医師が「宿泊療養・自宅療養の対象者に該当する」と判断した場合には、当該医師から保健所に連絡を行い、保健所で「軽症者等が同居している方の中に上記の『重症化の恐れが高い方』が含まれるかどうか」などについて確認する
↓
▽宿泊療養になった場合には、都道府県が用意する宿泊先に移動し、そこで療養する
▽自宅療養になった場合には、公共交通機関以外の方法で帰宅し、外出をせず自宅で療養する
↓
▽同居者に上記の「重症化のおそれが高い方」が含まれる場合で、自宅療養が難しい場合には、優先して宿泊療養となるよう調整される
要約すると
- 医師が「入院の必要がない」と判断した方場合に宿泊施設・自宅での療養の対象者になる。
- 保健所が「軽症者等が同居している方の中に『重症化の恐れが高い方』が含まれないと判断すれば「自宅療養」になる。
- 同居者に上記の「重症化のおそれが高い方」が含まれる場合は、優先して宿泊療養となる。
つまり、軽症者や無症状者と判定された場合に、家庭環境によって「自宅療養」か「宿泊(ホテル)療養」に振り分けられるということですね。
家庭環境とは、自宅でおじいちゃんやおばあちゃんと同居していたり、家族に医療従事者や福祉・介護の現場で働く人がいる場合、「うつす」といけないため「ホテル療養」となると思えばよいでしょう。
自己負担は?
「宿泊(ホテル)療養」となった場合に、まず気になるのは費用負担となりますよね。
自宅療養であれば、通常の生活費に少し余分に掛かる程度というのは容易に想像つきますが、ホテルなどに宿泊する場合は、どうなるのかというのはまっさきに脳裏をよぎりますね。
国では、ホテル代の個人負担は「入院費用並み」を原則としています。
実際のところは、各自治体の判断となっている部分があるようですが、東京都や神奈川県は全額公費負担となっています。
東京都や神奈川県は全額公費負担ですが、タオルなどの日用品に要する費用は患者が負担することになると思います。
ホテルの環境は?
今どきのホテルであれば、Wifi完備でテレビや冷蔵庫も完備されているので、日中の暇つぶしはなんとかなる気もしますが、なにせ2週間は滞在となるので色々気になりますよね。
ホテル療養の気になる生活環境について、以下の項目について調べました。
- 設備は?
- 食事は?
- 飲酒や喫煙は?
設備は?
神奈川県を例に取ると
神奈川県の宿泊療養施設は「湘南国際村センター」が指定されています。
設備は
テレビ、冷蔵庫のほか、Wi―Fiも完備してありますので、スマートフォンやゲーム機をお持ちの方は、持参しても構いません。
となっているので、ホテル療養時に必要な持ち物は、「現金、保険証、おくすり手帳」などとなります。
なお、ホテルまでの移動は公共交通機関の利用は控えるようになりますので、自治体で対応が異なると思われます。
神奈川県では、「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」(約2,300室)も用意しています。
神奈川県では「自宅・宿泊施設療養のしおり」を用意しているので、こちらが参考になります。
http://www.pref.kanagawa.jp/documents/61069/leaflet_004.pdf
「自宅・宿泊施設療養のおおまかな流れ」もあります。
食事は?
食事は、ホテル側で用意され、毎食時に各部屋の前に配布されます。
施設内の自販機は利用可能で、通販や配送サービスを利用することは可能なようなので、日曜品を取り寄せることは出来るようです。
飲酒や喫煙は?
飲酒や喫煙は一切禁止になるので、その面では覚悟が必要かと思います。
まぁ、入院したと思えばあきらめも付くのではないでしょうか。
だって、命を左右するとなれば我慢せざるを得ないですよね。
居室に隔離なの?
2週間もの間、24時間居室に閉じこもりっぱなしというのは、流石に気が滅入ります。
国のガイドラインでは、「利用者は時間を区切った上で、居室から出られることとする」と定められているので、他の宿泊者や施設スタッフとの接触を避けて、散歩するのは大丈夫なようです。
宿泊する施設の環境にもよりますが、「ホテル等の敷地内においては散歩等の定期的な軽い運動を推奨する」とされています。
神奈川県の「湘南国際村センター」の場合は、「ホテル療養中は居室から出られる時間帯を設定します。その際はマスク着用となります」となっているようです。
洗濯などは、居室で自分で洗濯するが原則ですが、神奈川県は「宿泊施設内に洗濯機がある場合はそれを利用できる」となっています。
検査環境は?
国の基準では
原則として症状の軽快が確認されてから24時間後にPCR検査を実施し、陰性が確認された場合はさらに24時間後に検査を行い、それも陰性なら晴れて“自由の身”となる。
例外的に宿泊療養を開始した日から14日間経過したときに退所も可能。
となっています。
神奈川県の場合、「湘南国際村センター」では運営スタッフが24時間常駐。
看護師は日中だけ滞在し、夜間については電話対応となっていて、PCR検査の体制はありません。
滞在期間は?
先にも述べたように、宿泊療養中に症状の軽快が確認されてから24時間後にPCR検査を実施し、陰性が確認された場合はさらに24時間後に検査を行い、それも陰性なら対処可能となります。
ただし、ホテル療養などで療養中にPCR検査を受けることは難しく、原則14日間の滞在となるようです。
まとめ
新型コロナの感染者数は減少傾向にない現状では、万が一軽症者や無症状者と判定された場合には、ホテル療養を余儀なくされる場合があるので、気になっちゃいますよね。
- 軽症と判断された場合に、自宅療養が難しいと判断された場合に、ホテル療養を指定されます。
- 軽症者等が同居している方の中に『重症化の恐れが高い方』がいる場合は、ホテル療養に。
- 家族に医療従事者や福祉・介護の現場で働く人がいる場合は、ホテル療養に。
- ホテル代の個人負担は「入院費用並み」を原則。
- 東京都や神奈川県は全額公費負担。
- 通常のホテルの設備は使えて、スマホやPCの持ち込みは可能。
- 食事は、無料で提供される。
- 洗濯は原則自室で。
- 一定の条件を守れば、ホテル内の散歩はできる。
- ホテルにはPCR検査体制はない。
- 滞在期間は、原則14日となる。
自宅療養になったとしても、外部への接触は出来ないので、家族にうつす心配のないホテル療養のほうが精神的には楽な気がしますけど、2週間孤独なのは辛いですよね。